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普通の編集者が【スマ介】受けてみた。(Starter編)

普通の編集者が【スマ介】受けてみた。(Starter編)

もっと、どのように、メディアは介護を伝えるのが良いか?

唐突ながら、ブログでしばらく“介護”を掘り下げることにした。

自分は今、介護する立場でも、される立場でもない。ただ、突然いずれかになる可能性はある。これは元気に働く人の多くに当てはまることでもある。

今、漠然ながらメディアを通して介護を知ろうとすると、「介護保険」にまつわるネガティブな話題ばかりがヒットする。不安や心配はもちろんあるし、備えることは大事だ。とはいえネガティブな側面ばかり見せられても心が沈んでしまう。ポジティブな話題が届ききっていないのではないだろうか。

※経済産業省「OPEN CARE PROJECT」資料より

上記は経済産業省が令和4年度に発表した資料の一部で、過去3年間のメディア報道量(WEBは過去1年)の「介護」に関する報道量を調査したもの。WEBを除き「介護」よりも「育児」関連の報道量が多いという。WEBでは「育児」向けんメディアや育児と仕事を両立するメディアは見受けられるものの、影響力の高い「介護」系メディアはまだ少ないのでは?と見立てられている。

※経済産業省「OPEN CARE PROJECT」資料より

同じ資料においては、今後2030年には介護と仕事を両立する「ビジネスケアラー」が全国で318万人に達する見込みを伝えている。

こうして数字で見ると、「介護」と「仕事」の両立について考え、行動する機会は誰にでも訪れ、いかに対峙するかを考える、または勇気づけてくれるポジティブな介護報道がこれから必要になるのでは?

※「OPEN CARE PROJECTに関しては後日、別の記事にて

そこへ先日、33年前の映画『老人Z』(91)きっかけで“ケアテック” に触れ、その先進性に驚かされた経験がパチリとハマった。

記事へのリンクはこちら

――という前回のあらすじ(?)を押さえて、いざテック関連から“介護の今と未来”を掘り下げてみようと思ったところ。

オンライン受験できる「スマート介護士」とは?

そうして早速ケアテックに関するリサーチを進めるなかで、とある資格試験の紹介に目が停まった。

社会福祉法人善光会(デジタル介護/スマート介護士資格)
@Smart_caregiver より

気になる資格「スマート介護士」は、最先端技術を駆使し、介護の質と生産性 を向上させられる介護士の育成を目的とした資格制度とのこと。資格段階は4段階、下から「Beginner」「Basic」「Expert」「Professional」と区分されている。

こういう区分で、筆者は「タミヤRCカーグランプリ」を思い出す世代(どうでもよい補足)

資格の大まかな目的・概要は公式動画も詳しく伝えている。

確かに介護のプロフェッショナルの方でも、ICTやセンシング技術を熟知しているかというと一概には言い切れなそうだし、介護テックを効果的に用いるにはデジタルへの見識を深めておくべきかもしれない。その理解度を測り、活用するための指針になりそう。

――と考えながら資格説明に目を通していくと、「チェック項目に1つでも該当する方は是非、お申し込み下さい!」とのこと。

※「スマート介護士」公式HPより

最後の「LIFEや科学的介護などの最新情報を学びたい人」は、今の自分に当てはまらくもない。

※「LIFE」とは、厚生労働省と介護事業者を結ぶ「科学的情報システム」のこと。この辺りの記事が詳しく触れている。

さらに「スマート介護士」資格制度は「Starter」試験というオンラインでいつでも受験可能な段階が設けられているらしい。どうやら「Beginner」が介護施設の職員、介護専門学校の学生を対象のようで、「Starter」は資格をより幅広く周知してもらう取り組みのよう。デジタル庁もバックアップとな。

※「スマート介護士」公式HPより

ここまでお膳立てされたなら、まずは試すのみ。自分も早速「Starter」試験に挑戦してみた。

クイズ感覚で試してわかる!ケアテックの基礎の基礎

スマート介護士制度「Starter」試験の回答時間は20分、出題は15問。11点以上の正解で合格となる。一部、映像(YouTube)を見てから解答する出題もある。

出題・回答はGoogleフォーム(とYouTube)上で完結し、これたぶんスマホでも受験できるのでは?

問題の詳細を書くことは控えるが、ICTやロボットを用いた介護業務について選択肢から、正しいもの、または不適切なものを選択する。ICT周りの設問は、介護以外の領域にも当てはまる事象もあり解答し易そう。その他の問題も、選択肢をよく読んで、状況や効果を想像すれば介護職以外の人でも答えらえるそう。

肝心の試験結果は、ギリギリ11点で合格。オンラインで合格証も発行される。

合格ではあるものの「Starter」試験はあくまで基礎。初歩も初歩である。これで自分が介護領域で貢献できるわけでもなし。(しかも後日再受験で不合格に。問題もランダムで変わる)

とはいえ、介護テックの活用事例から構成された15問を答え合わせし、介護テックの委細を理解することは、介護の知識が深めることに繋がっている。

例えるなら“介護テッククイズ”に挑戦する感覚。そのくらいの敷居の低い試験だと思う。

そりゃそうだ。介護はいつ誰だって携わる可能性のあるもの。敷居が高くちゃ困る。

そうポジティブな気持ちが膨らんでいくなか、上位資格の「Basic」「Expert」試験も、オンラインで年4回実施されているという。学習テキストもあるようなので、力試ししてみるかな?と思ったら――

※「スマート介護士」公式HPより

えっ、3週間後?

ちょっと近過ぎないか……。

果たして、迫る試験に挑んだのか?は、また別の記事で。

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