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歯科医院に来るウェブ関連の営業のおいしい話はだいたいが嘘

歯科医院に来るウェブ関連の営業のおいしい話はだいたいが嘘

先日Twitterでこんなツイートを見かけました。

この内容、まさにそうだなと思ったのと、歯科医院への営業もこういう話がやたらと多い(かつ、意外にもだまされてしまう先生が多い)ので昔から気になっていたため記事にしようと思います。

以下、歯科医院にあるあるな営業トーク(引用したものの中で言うと「人より速く、努力不要で結果を出す方法」をプッシュしてくるトーク)をいくつか。おそらく先生もよくお聞きしたり、メールが届いていたりするのではないかと思います。

【あるあるトーク①】SEO(またはMEO)で上位表示させます!

まず大前提として、SEOやMEOで上位表示させることは一般的な業者が確約ができるものではありません。

なぜなら上位表示するサイトを決めるのは検索エンジンであるGoogleなどです。

しかもその順位は日々変わります。判定基準も変わります。

できることは情報発信を続けること。
そしてその内容を患者さん向けに役立つものにすることです。

これを継続的にやるのみなのです。

先日クライアントの先生から

「2018年の医療健康サイトの大幅なコアアルゴリズムアップデートの時、撃沈した時も諦めずに一生懸命サポートしてくださいました。」

とご紹介いただいたことが嬉しかったのですが、このときも結局「やることはいつもと同じです!」とお伝えし、発信を続けたことで(我慢の時期はありましたが)状況が好転しました。

一朝一夕で上位表示ができ、それを維持できるようであれば誰もがボロ儲けしているはずなのです。

一見さんが急に「先生のホームページを上位表示させます!」と言って、それができてしまうようなことではないのです。

【あるあるトーク②】リスティング広告で問い合わせを増加させます!

次はリスティング広告です。

リスティング広告はホームページへの集客を増やすものです。
集客を増やせば問い合わせは増えやすくなりますが、

「先生の医院のホームページは今どんなものでしょうか?」

集客を増やせばすぐに問い合わせが増えるように見えますか?
先生自身で読み込んでみたことがありますか?

リスティング広告で“集客を増やす”ことはできます。素人でも。

集客を増やして、問い合わせが増えても費用対効果が合ってなければ意味がありません。100万円の広告で1件の虫歯治療の患者さんが取れました!ではどうしようもありません。

広告を効果的に使うには、広告の次のステップであるホームページへのテコ入れもセットで必要なのです。

先生がいくら治療をしても、患者さんが歯磨きをしていなければ意味がない、というようなもので、広告を出しただけで問い合わせが増える(かつ、費用対効果が合う)ということはないでしょう。

【あるあるトーク③】弊社のサイトに無料掲載します!SEO効果があります!

「外部サイトからのリンクが増えるとSEOに有利になる」という話を一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。

よくある営業トークは「この地域のおすすめの歯科医院様として弊社サイトに掲載させていただけませんか?掲載は無料です!」というものです。

単純に考えれば、リンクが増えて、かつ無料で掲載してもらえるのでプラスのように思えますが、そんなおいしい話はありません。

無料で掲載してもらえるということは

・その企業のサイトに現時点でそれほどSEOの力がない(リンクをはってもらってもほぼ意味がない)から無料で掲載医院を集めてそのサイト自体を育てている段階

・サイト内には無料掲載の医院は他にも大量にいるので無料掲載後に有料掲載をしないと意味がない

ということがほとんどです。

かつ、これらのたちが悪いのは、その企業のサイトがいつ閉じられるかわからないということです。

サイトは企業が営利目的で運用しているものなので、ビジネスにならなければ閉鎖されます。効果が出ないまま閉鎖されてしまえば、掲載のやりとりがすべて無駄になってしまうのです。

弊社でよくお伝えしているのは、「外部サイトに掲載をしている手間をご自身のホームページを更新する時間にあててみてはいかがでしょう?」というお話です。

外部のラクでおいしい話に乗っかるよりも、自分自身を日々磨いていくことが重要なのです。

【あるあるトーク④】先生の書籍を出版しませんか?

これも最近よく聞きます。

「先生の書籍の発行をお手伝いします!書籍を発行することでブランディングができますよ」という内容です。

書籍を出すことでブランディングにはなるかもしれません。

ただ、問題はその原稿です。

原稿がなければ編集者がいくらがんばっても本が発行されることはありません。

先生がホームページを作るときも、ホームページ業者がすべてホームページの原稿を作ってくれたでしょうか?(インタビュー形式ですべて文字起こしまでしてくれるプランであれば別ですが、その場合追加料金が取られたことでしょう)

本も同じです。まず原稿(ひいては先生の伝えたいこと)がなければ、本になることはありません。

できることは、普段から自分の考えを発信して蓄積していくことです。

蓄積していけば、いざ本を作りましょう、となったときもゼロから原稿を作るのではなく「こことここをつなぎ合わせて作れますか?」というような話が先生自身でできるでしょうし、場合によっては編集者の方からそういう提案をもらうことすらできるかもしれません。

「先生のお考えに共感して、なんとかして本を出したいのですが!」というところまで編集者側から言ってもらえることが理想でしょう。(営業トーク的にはよくある言い方ですので、その点お気をつけください)

主従関係という言い方はあまりよくないかもしれませんが、それが逆転するくらいの状態にできると理想なのではないかと思います。先生が本を出したいから出すのではなく、出版社側が出したくて仕方ないからそれに協力する、というような状態です。

その状態を作るのはすぐにできることではないというのはおわかりではないでしょうか。

いくつかのパターンで先生に来るおいしい営業トークをご紹介しましたが、このようにどれもすぐにうまくいくようで、その裏ではとてつもなく地道な努力が必要なものばかりであることはお分かりいただけたのではないでしょうか。

ネズミ講のような悪質商法と同じように「そんなおいしい話あるの?」と思ったときはだいたいそんなことはないのです。それはホームページでも同じです。

一方で、実は上述したような一見おいしい話に乗っかって、一時的にうまくいっている歯科医院を見かけることはあります。

それはあくまで一時的なものです。その歯科医院を経時的に見ていると、

・すぐにサイトがリニューアルされる(URLも変わる)

・次々に別の手法で宣伝をしている

という感じで、結局何も残っていないのではないだろうか、という状態のものが多いのです。

もちろん先生が「短期で成果を出したい!」というのはわかりますし、それに協力したいのですが、それには弊社のような外部の業者だけでなく、先生自身もそれにコミットする必要があるのです。(クライアントの先生との話でも「ラ○ザップみたいですよね」という話をよくしています笑)

先生自身もコミットしつつ、長期的な視点でホームページの取り組みを始めてみたい、という先生はぜひ一度弊社にご相談いただければと思います。


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