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先生はお口の中を見ずに治療できませんよね?実はこれ、歯科医院のホームページも同じなんですがご存知ですか?
前回の記事では、医院の直近3ヶ月の新規問い合わせ数はわかりますか?という問いかけとともに、数字を把握することの重要性についてご説明させていただきました。
数字を取ることはすべての出発点ともなるので、さらにその重要性をご説明していければと思います。
先生は患者さんのお口を見ずに治療できますか?
先生が患者さんに治療をするとき、いきなり治療を始めることはないと思います。
必ず
①患者さんのお口の状態を確認し
②問題点を把握した上で
③治療をする
という流れを取るのではないでしょうか。
これはホームページにも同じことが言えるのです。
クライアントの先生方と話していても、「ホームページと歯科治療は根本的には同じなんだね」という話になることも多々あります。
“空雨傘”という考え方をご存知ですか?
歯科治療とホームページの共通点を説明していくにあたって、空雨傘という思考法をご存知でしょうか?
コンサルティング業界などが新人教育によく使う思考法のひとつなのですが、難しいものではなく、上述の①→②→③の流れをわかりやすくしたものです。
空雨傘とは
①空(事実)
↓
②雨(意味合い)
↓
③傘(施策)
であり、さらに付け加えると
①空(事実) 空全体のうち40%を雲が覆っている ※誰が見ても同じ
↓
②雨(意味合い) 雨が降りそうだ ※人によって解釈が異なる
↓
③傘(施策) 傘を持っていこう
というように①②③と順を追って考える方法です。
前回の記事で書いた数字を把握する、という部分は、①の事実を把握するという部分になります。
傘を持っていくかどうかのように身近なわかりやすい例で①②③と分けると、①がなければ②の判断のしようがなく、それこそ③の施策なんて出しようがない、ということがイメージできるのではないでしょうか。
ホームページにいきなり傘を出していませんか?
失礼かもしれませんが、先生方はホームページのプロではありません。
ただ、そのプロではない方たちが急に傘(施策)を出し、実行していませんか?
空も見ずに傘を持っていき、外に出てみたらめちゃくちゃ晴れていた、なんてことがホームページで起こっている可能性があるのです。しかもホームページは施策の効果も雨のようにわかりやすくありませんから、晴れていることにずっと気づかないままだった、なんていうこともあるでしょう。
思いつきで急に施策を出して実行することは、口の中を見ずに治療を始めるようなものなのです。
ですので、弊社では必ず数字を取るところから始めていただきますし、その体制がなければその体制を作るところからお手伝いをさせていただいているのです。
レコーディングダイエットの考え方は大正解
数字を取るという点で、一時期かなり流行ったレコーディングダイエットはかなり正当性があると思っています。
レコーディングダイエットは毎日体重を測り、記録し続けるだけでダイエットにいい効果が出る、というダイエット法です。
日々の数字を見ていれば必ず、「なぜ体重が増えたんだろう?」「なぜ痩せたんだろう?」と考えるようになり「昨日食べたハンバーガーがよくなかったのか」とか「ランニングをすることでこんなに効果があるんだな」と気づくことで、それ以降の行動が変わります。
ホームページも同じです。
例えば毎月のアクセス数を見ていくことで、
「先月からアクセスが1,000件増えた(空)」
「アップしたブログ記事からのアクセスが増えた効果のようだ(雨)」
「次もまたブログをアップしてみよう(傘)」
という流れができるのです。
レコーディングダイエットは、空雨傘でいうと「空」の部分をなかば強制的に実施することで、「雨」「傘」を誘発するためのとてもいい仕組みなのです。
このように「事実」(数字)を集めるということは、「施策」を出す上でかかせないものなのです。
考えたことは一生のノウハウとして残る
空雨傘のステップを踏むことは、他にもまだメリットがあります。
施策(③)はそのときに最適である一時的なもの(例えば時代によって変わるもの)ですが、考えたこと(②)は一生残る、というのも個人的にとても大事にしていることです。
空雨傘の考え方を重ねていくことで、考えたこと(②)が蓄積されていきます。それ以降に、今まで出会ったことのない状況に遭遇したとしても、過去の考え方が役立つ、ということは治療の中でもよくあるのではないでしょうか?
偶然当たってしまった施策では、そのノウハウが貯まっていきません。同じ状況なのに別の施策を出してしまうかもしれません。
逆に失敗した施策であったとしても、なぜその施策を実施したのか、というところを過去に考えていれば、その後二度とその失敗をすることはないでしょう。
その場だけに留まらないノウハウを獲得するという意味でも、空雨傘の流れを意識して施策を実行していくことは大事であると言えるのです。
おそらく今後先生が医院のホームページを消してしまう、ということはないでしょう。だからこそ、ノウハウを貯めていけばいくほどプラスになっていくのです。
前回の記事をご覧いただき、でもその数字を取るのは面倒だなと思った先生はこの記事で思い直していただくことを祈っておりますし、どうやったらいいのか相談したい、という場合お気軽にお声がけいただければと思います。
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