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ライターさんに800字の原稿を書いて欲しいとき、原稿料をいくら払うべきか

WEB媒体にしろ、紙媒体にしろ、そこには「記事」が必要であり、それを制作するための「ライター」が必要となる。そしてライターには原稿を執筆した対価として「原稿料」が支払われるが、そもそもこの「原稿料」とはどのように値付けされ、そこには何が含まれるのだろうか。

例えば、最終的な納品物が「800文字の原稿」だった場合はどうか。ここで考えたいのは、その「800文字の原稿」を作成するために、どんな作業が必要かということだ。

例1)有名レストランに連絡して現地に赴き取材し、その魅力を800字にまとめてください。

  • 店舗へのアポ入れ

おそらく電話をしたのち、メールなどで取材依頼書を送る。なので、そのための取材依頼書を作る必要がある。

  • 取材

場合によっては、同行するカメラマンを手配し、スケジュールを調整する必要がある。

現地まで電車なり交通機関を使って出かけ、取材をする。

  • 原稿作成

取材時に録音したインタビューを書き起こし、そこから原稿をまとめる。

またカメラマンが撮影した写真から、必要なカットをセレクトする。

  • 校正

書きあがった原稿を取材先に送り、内容をチェックしてもらう。

  • 原稿修正

取材先から戻ってきた修正内容を反映し、原稿を仕上げる。

※取材先がすぐ決まることもあるし、取材拒否を受けて、また店探しからやり直しということもある。

例2)有名レストランについての資料を用意するので、それを見て、その魅力を800字にまとめてください。

  • 資料を読む。
  • 他にもその店について知る方法はないかとネットサーフィンをしたり、グルメ本を見たりする。
  • 原稿執筆

例1と例2では同じ「800字の原稿」でも、工数はかなり異なる。しかし成果物として納品されるのは、いずれも「800字の原稿」なのであり、クライアントが払うのは、その成果物に対してだ。

そして実際に原稿の価値が本当にわかるのは、公開されてからのことになるだろう。つまり読者の反応の「良い」原稿と、「良くない」原稿に分かれるからだ。

もちろん評価が下されてから原稿料を決めるということはできない。だからこそ「原稿料」という価値を決めるのは、いつでも難しいのだ。

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