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オウンドメディアのKPI設計について考えること

オウンドメディアを立ち上げることになると必ず求められるのが「KPI」。

“Key Performance Indicators”の略で重要業績評価指標と言われる、事業の中で重要視すべき数値項目のこと。

「KPIをどのように考えているか?」というのはメディアの状況に応じて変わり、特に立ち上げ初期には段階的に変えていくべきだと考えているので、整理しておきたい。

まずウェブサイトとしてのオウンドメディアの一般的なKPIから。

オウンドメディアの一般的なKPI

表示回数 ※検索結果、広告での表示回数

↓ ×クリック率

流入数(アクセス数) ※ユーザー数、PV数、特定ページのPV数など

↓ ×問い合わせ率

問い合わせ数

↓ ×契約率 ※ECサイトのように問い合わせ数=契約数の場合は省略

契約数

↓ ×サービス単価

売上

※記事の読了率や、売上以降の指標であるリピート率・数、粗利などもあるが複雑になるので今回は省略

上記の項目ひとつひとつすべてがKPIになりうる。上から順にユーザーが進んでいくため、下にいけばいくほど予測が難しくなる。

特にオウンドメディアの立ち上げ初期には、いくら入念に予測を立てても予測と異なる数字が出てくることもあるため、上記の中で一番予測を立てやすいはずの「表示回数」をとってもなかなか思い通りにならないことも多いのではないか。

そこで、特に立ち上げ初期のオウンドメディアでは上記のKPI以外で確実に把握ができる項目がKPIとする方がチームのメンバーにもわかりやすく、外部にも説明がつきやすい場合が多い。

例えば以下のようなものだ。

立ち上げ初期のオウンドメディアのKPIの例

記事数

わかりやすく記事数。例えば週に何記事アップできたか。

上司に説明が必要なときも、あきらかに見えるものなのでわかりやすい。

「表示回数が~回に増えています」と伝えても「?」となる場合も多いのだ。

SNSでの発信数

SNSでの発信は記事での発信よりも気軽にできるため、ひとつの指標になりうる。

ただ発信するだけではKPIに影響を与えることは難しいため、見込み客を想定した発信がいくつできているか、可能であればその発信に関連するSNS担当者に認知してもらえる発信ができたかどうかが焦点になる。

記事のネタ数

記事になっていなくても、その手前段階の記事ネタ数をKPIに設定することも可能ではないか。記事数と違って、表面的には見えないため、上司や社内への共有方法が大事になる。

上記は一例であり、明らかに計測ができ、自社でコントロールが可能なKPIを設定することで、オウンドメディアの立ち上げ時にもKPIを意識した動きができるようになる。

またオウンドメディアの運営が続いていく中で、前半で記載したような、より売上に近い数字を、より早い段階で明確にしていけるようになることが大事である。

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