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音に集中!とは正反対の作用で見つけた、自分なりの音楽の愉しみ方!

音に集中!とは正反対の作用で見つけた、自分なりの音楽の愉しみ方!

最近、ハマっているのが、朝散歩、というか朝に公園なり川沿いなりでボーとすること。1時間か、1時間半くらいベンチに座っているだけなのだが、クセになる。

が、実はようやく、なのだ。1年以上かかって、定着したこの習慣。

きっかけは、朝早くに目が覚めるようになっただけ。歳をとると早起きするって本当なんですね。せっかくなので、散歩でもして気分転換しようと思った。

元来、理屈っぽい男なので、いろいろと理由付けが必要。

20分ほど歩くと体脂肪が燃焼する、、、呼吸と歩調のリズムを合わせると自律神経が整い、、、朝日を浴びるとセロトニンが、、、、とネットで調べた知識・情報を朝散歩へのモチベーションに転換してきたのだが、なかなか続かない。

朝散歩ぐらい習慣化出来ないのか、俺は! とイラついてはみたものの、挑戦しては挫折、挑戦しては挫折を繰り返していた。

だが、ハマるために必要なものを見つけてからは、前の晩から、翌朝が楽しみでしょうがない、次の日の朝が雨だったら、ちょっと凹む。それくらい朝を待ち焦がれるようになった。

その必要なものは、三つ。まさに僕にとっての三種の神器だ。

ひとつは珈琲。手引きミルで豆をゴリゴリして温度調整したお湯(93℃ね)を注ぎ、容器は内面セラミック(味が変わらない)のステンレスボトル(技術の京セラ)に入れている。

もうひとつは、服装。デニムと革靴を軸に、(わざわざ)着替えて出かけるのだ。前は、ランニング等に適した軽装だったが、どうも、それじゃあ気持ちが乗らなかった。

そして最後が音楽鑑賞法、つまりイヤホンである。こちら、なかなか苦戦した…。

遥~か昔に、大阪のローカル雑誌ライブページを担当(アルバイト)していたとは言え、音楽、音質なんてチンプンカンプン。再生はもっぱらiphoneで十分なのだが、音楽集中して聴くにはイヤホンがイマイチだなぁとは常々、思っていた。

僕は自転車にもよく乗るので、外の音が聞こえやすい骨伝導イヤホンを利用している。OpenRun Proはシリーズのハイエンドモデルとは言え、音楽鑑賞に最適とは言えない。

朝の公園、シーンっとした静けさの中で、、、ってわけでは、実は全然ない。

6:30から6:45はラジオ体操が大音量で流れるので、その時間は避けるものの、その残党ども(←何様!?)のおしゃべりがピーチクパーチク、ランニングする人たちのタッタッタッタッの足音もウルセェ(←何様!?)、土日祝となると少し起床が遅れようものなら子連れの家族が大挙して押し寄せる(←何様!?)。

俺様の朝の貴重な時間を邪魔しやがって!と身勝手なことをほざきながら、OpenRun Proじゃあ、ダメ、という判断に至っていた。

ちゃんと沈黙の中で、粒立てるほど音に集中して聞くべし! と思った次第。

そうなると、やっぱりBoseか!? iphone純正のイヤホンも遮音性が高いらしいな! いやいや、こだわるならイヤホンじゃダメでしょ、ヘッドホンじゃねぇ?? Bluetoothってのがそもそもナメてるよな、有線でしょ! と、下手の横好きならず、無知の横好きなこだわりが始まった。

せっかくなんだからスタジオのエンジニアをやっているの友人に聞こう。彼はスピーカーやヘッドホンとかこだわってたし、スタジオに行って奴が持ってるモノを試させてもらって決めよう!と勝手に決めて、ひとりでほくそ笑んでいた。

ただ、しばらく友人と会えなかったのでOpenRun Proで我慢していた。

まぁ、周囲の音がしっかり聞こえますわ(それが利点だからね)。

集中できねぇ~って思って、コレがMAXの音量だっけ? とボリュームボタンを連打!

で、逆押しで音が小さくなってしまって、ン?っと思った。

風の音がビュ~ンと入り込んできた。

アリャ、風の音を聞きながら音楽を聞くのも一興だね、って思って、しばらくそのままでいると鳥のさえずりも聞こえてくる。

ん??? もっと音量を下げてみるか、とボリュームを絞る。

と、人のボソボソとした話し声や風で揺れる枝木の擦れる音まで入ってくる(ことがある)。

それが音楽と絶妙に混ざって良い。

コリャいいわ、ってもっと絞っていくと、音楽が聞こえなくなる。

外音と音楽の丁度良い塩梅を調整するのが難しくて、少し楽しい。いや、めっちゃ愉しい。

僕はアコースティックギターのインストや、最小ユニットのバンド系(コチラもあまりボーカルがないの)を好んで聞く。弦をつま弾く音やベースのスライド、スネアドラムの刻みに集中したい性質。

繊細な音のニュアンスは、遮断された条件の中でこそ聞き分けられると思っていたのだが、まったくの逆で、音量を絞るほどに、耳をそばだてるし、神経を研ぎ澄ませることが出来るようだ、僕の場合。

人の話し声も、言葉の意味がわからない程度だと、気にならないし、だいたい、近くでずっと喋っているって人なんているわけない。ランニングの足音も然り。

雑音もアクセントとして捉えれば、何度も聞いている楽曲の彩りを変えてくれるし、なんか逆にお洒落?って思えたりする…。

つまり、お気に入りの音楽のお気に入りのフレーズ、演奏、そしてランダムに入り込んでくる自然の音、同じ景色が絶対訪れない雲の動きなんかを眺めながらの、この時、この瞬間、まさに二度と味わえない珠玉の体験だぁ~、と感動してしまった。

そのことに気づいたら、ありがとぉ~OpenRun Pro、ありがとうぉ~骨伝導!と叫んでいた(もちろん心の中でね)。

ということで、音遮断イヤホンや高性能ヘッドホンではなく、骨伝導、外音を存分に拾ってくれるOpenRun Proが、手放せなくなった。

集中ではなく、大雑把・アバウト

熟考・吟味の末ではなく、偶然・たまたま

求めていた答えは、思案の外…。

Serendipityに委ねることこそ、飽きのこない人生を楽しむコツなり!

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