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老舗工房がカジュアルとビジネスユースを追求した“INNFITH”トートバッグ

老舗工房がカジュアルとビジネスユースを追求した“INNFITH”トートバッグ

クラウドファンディングでビジネス向けのトートバッグ探し

コロナ禍で世の中にテレワークが定着した2020年の後半、ふと“トートバッグ”が欲しくなった。

それまで通勤にはバックパックやショルダーバッグを用い、生活の中にトートバッグを使う習慣がなかった。おそらく同じ頃、スーパーへの買い物でエコバッグとしてノベルティのトートバッグを使い始めたことで、心の片隅に「トートバッグも良いかも」という思いが湧きだしたのだろう。

それに、40代後半の冴えないオッサンが、いつまでも「スポーティ!」「アクティブ!」みたいな象徴的なバッグで街中をトボトボ歩いている姿は輪をかけて冴えないと、さすがに自身でも思ったわけだ。トートバッグでの通勤スタイル、何だか少しは落ち着いた大人感が出るんじゃないかな…とね。

では、どこで、どんなトートバッグを買うか?と思ったときに思い立ったのが、“クラウドファンディング”。以前「CAMPFIRE」でちょっとしたエンタメ応援をした際、財布や傘、バッグなどのアイテムに関するクラファンを見かけたのが気になっていたのもあり、早速トートバッグ探しを始めて、見つけたのが、野崎製作所という工房のクラファンだった。

(画像は、CAMPFIRE内「BOOSTER」該当ページ)

野崎製作所は1965年よりメンズ向けビジネスバッグなどをOEM生産(Original Equipment Manufacturerの略・外部ブランド製造の意)を担ってきた。2010年、長く培ってきた生産技術を用い、工場で直接商品を作るファクトリーブランド”INNFITH(インフィス)”を立ち上げたという。

その野崎製作所が2020年、“INNFITH”ブランドでクラウドファンディングに挑戦したのが、このトートバッグだ。風合いの良い岡山デニム生地×本皮というカジュアルさに一目惚れして早割購入したのだが、ビジネスバッグとしても重宝する数々のこだわりも、購入を後押しする決め手だった。

ふらっと覗いたクラファンで幸いにも、ビジネスバッグの老舗工房が「ビジネスもカジュアルも使い回せる万能バッグがあれば良いのに…」(クラファン内コメント)という要望に全力で応えたトートバッグに出会えてしまったわけだ。

横幅、収納、制菌加工…トートバッグでありながらとことんビジネスユース

普段遣いのトートバッグは、大きいものほど形状が逆台形で横幅がとっている印象があるのだが、このトートバッグはHPで謳っている通り「横幅スッキリひざ上サイズ!」というのが、大きなポイント。

電車通勤で座席に座る際、膝においたバッグが幅広だと両隣の方の邪魔になってしまうのが気になってしまうもの。実際、自分も以前使っていたビジネスバッグで、この状態になってしまい気を遣ったこともあり…。それがスリムな形状で解消されている。

実際、野崎製作所も「昨今のコロナ渦により電車の中でもできる限り他人と触れない、ソーシャルディスタンスが重要視されています」(クラファン内コメント)という視点も、このバッグを企画した背景だったよう。

しかし、横幅がないと「モノが収まらなくなるのでは?」という懸念が生じる。特にビジネスユースならば、A4サイズのノートパソコンはすんなり収納させたい。

その懸念にもINNFITHは配慮・対応に抜かり無しだった。ノートパソコンや書類を中央にスムーズに収めることが可能だ。実際には、ノートパソコンを布製ケースに収めた上でバッグに収納して使っているが、それでもスムーズに収まる。

ナイロン地の内部には、両側に複数に区分けされたポケット、片側にファスナーポケット、ボトルor折り畳み傘ホルダーが施されている。これらが文具やメモ、名刺ケースなど小物類を整理して収められ、ビジネスユースに最高にマッチする。

加えて、スマートフォンなどをすぐ取り出せる外ポケットも。これが肩がけしながらでもすっと手が伸ばせる位置にあって、かなり重宝している。

そして口元はファスナー付き、かつ自立する。トートバッグでありながら、安心・安全な収納と出先で鞄を置く際の配慮など、とことんビジネスユースに配慮した仕様には、こだわりしかない。

製造は国内・自社生産。国産の岡山デニムと本皮製で長く愛される造りは、3年近く使ってもどこにも痛みがなく、結構雑に収納しているかもだが今のところ内部に綻びもなく、デニムにも傷や汚れは見当たらず。キャメルカラーの本皮部分は経年で購入時よりも味わいのある色に落ち着いてきた。

ちなみに、購入当時はあまり気にしていなかったのだが、この外ポケット部分の生地には医療従事者の白衣等へ施される制菌加工を適用し清潔かつ防臭にも配慮していたのだとか。そこまでのこだわり、本当に脱帽。

現在もビジネスユースの重要なアイテムとして大活躍なINNFITHのトートバッグ。自分を含む102人はいいくらファンに出会えたのでは?と思いつつ、今、野崎製作所のHPを見るとクラファン以外でも類似のトートバッグを販売しているよう。これはこれで欲しくなる。

http://www.nozakibag.jp/

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