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【インク沼イベントレポート②】文具女子博担当者に聞いた、文具女子博への想い

bungujoshi.com

2017年12月から少しずつ幅を広げる「文具女子博」。
今回はその中でもインクに特化した「インク沼」にハマっている人向けのイベントでしたが、その開催のきっかけや今後のイベントへの想いを、担当者の浦田さんにお伺いしました。

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文具女子博事務局の浦田さん

前回のイベントレポートはこちら

「お気に入りの文具で仕事のモチベーションを上げる」

──まず、今回の文具女子博開催のきっかけを教えてください。

「以前は文房具って男性が好んで使っていて、お気に入りの一本を選んでそれを長く使うという印象が強かったんですけど、リーマンショック以降、会社で事務用の筆記具が提供されるというのが少なくなってきたことで、自分でお気に入りの文具を買ってそれを使うことで、仕事のモチベーションを上げるっていう女性が増えてきたというのがありますね。ほかにもSNSが流行してきたなかで、例えばマスキングテープのコレクションを写真に撮ってSNSにアップしたり、ノートの中身の写真をアップしたりっていうのは、やっぱり女性中心でそういうブームが見られるので、女性でも文房具が流行してきたんじゃないかなと。そういうところから、まずは『文房具のイベントがやりたい!』というイメージがあって、そのなかでも『女性にも楽しんでもらえるイベントがやりたい』ということで、”文具女子博”がおもしろいんじゃないかな、っていうことがきっかけですね。」

「インクを楽しむ機会が増えてきた」

──派生イベントとして、”インク”を題材に選んだ理由はなんですか?

「毎回、文具女子博でいろいろなジャンルの文房具を扱ってきて、ペン好きな人も紙好きな人もいろんな人が集まるなかで、まずなにかに一つに特化したイベントをしてみたい、という気持ちがありました。なぜ今回インクに特化したかというと、実はわたしも最近知ったんですけども、万年筆で書いた字がアップされた投稿に、ハッシュタグで『インク沼』っていう言葉が入っていて。そういうのが特に女性のなかで広まっているな、というのがあってそれがきっかけというのがありますね。
最近では、中のインクが見える透明ボディの万年筆も多く販売されるようになってきて、”インクを楽しむ”という機会が増えてきたかな、というのもありますし、そういうところから、万年筆が好きな方がいる、というターゲットが見えてきたので、これでやってみたら楽しいかなって。あと『インク沼』という響きがすごくいいですよね(笑)」

「『作る』ことが好きな人が多い」

──文具女子博に足を運ぶ来場者はどんな方が多い印象ですか?

「20代~30代の働いてる世代の女性がすごく多いですね。いろいろ話を聞いていると、『自分の仕事中にモチベーションが上がる文房具を使いたい』とか、『お気に入りの文房具があってそればっかり使ってる』方が。やはり文房具好きな方なので、アナログを楽しむ方が多いようで、例えば日記を書くときもスマホとかを使うんじゃなくて、ノートで日記を自分で作って、とか、デコレーションが好きとか。文具女子博では、お気に入りのノートを作れるブースもやっていて、クラフト紙を折ってホチキスで留める、みたいな本当に簡単なものなんですけども、一緒にデコレーションブースも用意して、マスキングテープやペンで自分だけのデコレーションができたり、そういうのが好きな方が多いかなって思いますね。今回も、自分の好きな色のインクを作ろう、というのがあって、そういう『作る』というのが好きな人が多いですよね。」

「絶対0.5ミリのゲルインク」

──浦田さんのお気に入りの文房具はありますか?

ぺんてるさんのエナージェルクレナっていうのがあって、こればっかり使ってるんですけども(笑) 筆記具が大好きで、筆記具も0.30.50.7とかいろいろ太さとかあると思うんですけど、絶対「0.5のゲルインク」って自分の中で決めています。最初は黒を使っていたんですけど、最近は茶色とか青とか黒じゃないけど書きやすい濃いめの色が結構出ているので、その中でもこれは茶色で。これが大好きでこればっかり使って、いろんな人にオススメしちゃいます(笑)

ぺんてる エナージェルクレナ 0.5mm ブラウン

ぺんてる エナージェルクレナ 0.5mm ブラウン

 

「文房具ってどんな人でも使うもの」

──今後の文具女子博への希望や理想があれば教えてください。

いまは結構文房具マニアな方が来てる印象なんですけども、文房具ってどんな人でも使うものなので、文房具マニアではなくても、文房具に興味がある人みなさまに来てもらえるイベントにしたいなと思っています。
今回のインク沼も割りとニッチな方だとは思うんですが、特典に透明ボディの万年筆をつけたりすることで、これからインクにハマっていきたいなって思っている人にも「これから一緒にインク沼にハマっていこうよ」というのを伝えたいというのがありました。今後は、いろいろな人に来てもらって、簡単に文房具を楽しめるようなイベントにしていきたいなと考えています。
現在は東京中心にやっていますが、小さめの規模で大阪でも開催したり、来年には仙台の方でも行われるので、東京以外のいろいろな地域で開催して、全国の文房具に興味のある人たちが来れるようなイベントをしたいなと思っています。

お話を伺うなかで、「作る」が好き、というのは確かに…というのがありました。三菱鉛筆さんのスタイルフィットのようなカスタムボールペン、誰もが持っていましたよね。いまでも使用されている方を見かけることもあります。

また、お気に入りの文房具でモチベーションを上げるというのも、なるほど!と思いました。実際にわたしも、ゼブラのタプリクリップの0.4じゃないと無理!!! って場面もよくあります(笑) わたしのこだわりは、やや細めの油性で糸を引く感じ、というのがあります。そういう小さなこだわりが自分の気持ちを高めてくれるんですよね。

文具女子博という名前ですが、冒頭にもある通り、文房具好きな男性も多くいて、性別関係なく文房具へ愛を抱く方が足を運ぶイベントになっているように感じました。文具女子博である前に「文具好博」なんだと、ヒシヒシ熱意を感じる素晴らしいイベントでした!(つばさ)

 

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文具女子博2019

日時:2019年12月12日(木)~15日(日)
会場:東京流通センター 第1展示場 A~Dホール
(東京都大田区平和島6-1-1)

文具女子博petit仙台

日時:2020年3月20日(金・祝)~22日(日)
会場:夢メッセみやぎ 西館展示場
(仙台市宮城野区港3丁目1-7)



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