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物価高騰とか無視して、あえてこだわってハンバーガーを作る

物価高騰とか無視して、あえてこだわってハンバーガーを作る

最近、物価上がりすぎですよね。去年まで近所のドラッグストアでは卵が10個118円で買えたのに、いまや218円です。それでもまだ安い方なんじゃないでしょうか。牛乳も148円から199円に、餃子も88円から108円に、ペプシも108円から148円に上がってます。給料は変わっていないのに(なぜなら会社も物価高騰の被害者だから)。

もうなんか最近では逆に食事も趣味と捉えて遠慮なく食ってます。それでもきっとひもじい食生活でしょう。じゃあもう、会社が金出してくれるってんなら、いい飯、食ってやろう、いや、作ってやろうじゃねえかという記事です。

というわけで、今年に入ってオーブンレンジを手に入れて以降パンを焼くなどしているなかで、大好物のひとつであるハンバーガーを作りたい、ちゃんとバンズ・パティ・ピクルス・ポテトもこだわって!!! と腹の底に秘めていた願いを、会社のお金で叶えてもらうことにしました。なお、料理という特性上両手が塞がるのでカメラマンも手配しました。プロカメラマンとして働く妹(※小麦アレルギー)です。編集・ライティング・撮影を姉妹で完結できます。仲はよくないですが、ご用命お待ちしております。

素人なりに材料からちゃんと考えてみる

製菓・製パンでおなじみ「富澤商店」でバンズ材料を手配

もちろん料理に関してはズブの素人なので、どれがいいとかはインターネットで一生懸命検索しました。今回、特に気合いを入れたいバンズまわりは、すべて製菓・製パンでおなじみ「富澤商店」で購入しています。KALDIの方がより気軽だけど、どうせならもっと製パンに特化した店に行きたかったためです。


・春よ恋(強力粉)
・赤サフ(ドライイースト)
・砂糖
・塩
・パンにおいしいよつ葉バター(バター)
・卵
・水
・ごま

20年以上ホームベーカリーでパンを焼き続け、この世で一番美味いパンを作る伯母が「パンは小麦と砂糖で味決まるから!!!」と言っていたので強力粉は富澤商店のおすすめガイドに倣い「春よ恋」を使いました。まだまだ初心者なので、比較的扱いやすそう(味にクセがないとか、それほど色が出ないとか)なものを使いたかったため、しっかり膨らみ、甘みがふんわり広がるという「春よ恋」がいいなと。名前もいいしね。そしてドライイーストは超定番、赤サフです。こちらも、青サフ、金サフと比べ、同じく初心者でも扱いやすいことや、しっかり膨らんでくれる種類を選びました。2つともまだ残ってるから自分で使います。

パティは牛肉100で真剣勝負

パティはもう、合い挽きなんて使いません。牛肉100です。玉ねぎが苦手なので、カサ増しとかもしません。マジで牛肉と調味料のみです。牛肉100のひき肉って意外と手軽に売っておらず、近所にたまたま肉に強いスーパーがあるのでそこまで駆け込みました。しかもベーコンも挟んじゃう。わたしは2種の肉が挟まったバーガーに目がないためです。
また、今回はピクルスも作ってみました。ようは、洋風の漬物なのでそんなに難しくはないんですよね。恥ずかしながら初挑戦だけど……。


・牛ひき肉
・ナツメグ
・塩コショウ
・トマト
・レタス
・アボカド
・チェダーチーズ
・ピクルス
・いろいろ混ぜたソース

早速誠心誠意作っていく

早速作っていきます。早々に余談ですが、実家住みのころは妹がかなり調理・製菓に入れ込んでいて、しかもマカロンとか、ザッハトルテとか、ヴィシソワーズとか、わたしならレシピ見た瞬間諦めるような手がかかる料理ばっかりしていました(しかもこれ中高生のとき。ヤバい)。なのでなんかあったら助けてくれるでしょう。そんなお料理まあまあできる姉妹でお届けしていきます。

ちなみにこの記事はレシピではないので、手順ではなく、失敗したー! と思ったこととか、なんとなく言いたいことを書き連ねます。わたしの失敗をどうか踏み台にしてください。

①バンズを作る


バンズが今回の要でもあるので、丁寧に作っていきます。特に製菓や製パンは、飯系と違って寸分違わずレシピに則らないと別物になります。心にへばりついたズボラマインドをねじ伏せ、油断せずにいきましょう。


今回のバンズはガチガチの発酵がなく、10~15分程度のベンチタイム(生地の休憩時間)を与えればよいレシピでした。スケッパーで半分にしたら丸め直して天板に乗せて休ませます。ちなみに、パン作りで一番最高なのが、この焼く前のパンの姿です。小麦を丸めただけでこの可愛さ。このままレジンで固めてストラップにしてリュックにつけたいですね。

②ベンチタイム中にパティを作る


バンズが寝ている間にパティを作ります。ナツメグと塩コショウを勘で入れて俵型に成形します。ちなみにネタバレしておくと、つなぎを使用しなかったせいもあるのか、フライパンが池になるほど肉汁があふれ、その分すさまじく縮みました。肉の成形時にバンズと同様のサイズにすると3まわりくらい小さく焼き上がってしまいます(※下の④で使用している写真参照)。なので、パティの成形時にはバンズのサイズの1.5倍くらい大きく丸めてください。

③早速バンズを焼いていく


だいたい焼く時は、発酵やベンチタイム前と比べ1.5~2倍のサイズにすることが多いです。今回も1.5倍ほどになりました。
膨らんだら、生地表面に溶き卵を塗り、ごまを振りかけ予熱したオーブンに入れます。なお、バンズでよく見るツヤツヤな黄金色の表面は、この溶き卵由来なので、下の方まできっちり塗ってください。そうでないと、わたしが焼いたバンズのように、「ちいかわ」のくりまんじゅうになります。くりまんじゅうでも可愛いけどね。逆にくりまんじゅうにしたい人は一部に塗ってください。

④焼けたバンズに具材を挟む


バンズを半分程度で切り、間に具材を挟みます。ソースは、マヨネーズとかケチャップとかマスタードとかはちみつとかをいろいろ混ぜた、もちろんインターネットで見かけたものを作りました。まず、バンズにソースを塗って、もっかい焼いたパティを乗せ、トマトレタスアボカドチーズをなんとか乗せて(パティが小さすぎて超バランス悪かった)、竹串を差して固定し、皿に乗っけて完成!

ハンバーガーと言えば欠かせないフライドポテトももちろん手作りです。フライドポテトと言えば、シューストリング、クリンクル、ラティス…… など切り方はいろいろあり、個人的には特にこれが好き、というものはなく、すべてを愛しています。マクドナルドは定番、シューストリングだし、モスはウェッジ、ケンタッキーはストレート。どれも大好き。フライドポテト箱推しだから。とはいえ、今回は少し特別感を出したかったので、よいハンバーガー店では結構多い、皮ごと味わうウェッジにしました。シューストリングやストレートと異なり、ホクッ!感が強く出るウェッジです。

なお、本当はさつまいも並みに甘いポテトでおなじみ、「インカのめざめ」が使いたかったのに、わりと珍しい品種だからなのかどこのスーパーでも見つからず(成城石井にあるんちゃうんかい)、男爵を揚げ焼きにしました。揚げ焼きや普通に焼いてフライドポテト風にする際は、小麦粉か片栗粉を表面にまぶすのが定石ですが、妹が小麦アレルギーなうえ片栗粉もなかったので、イチかバチかそのまま揚げました。結果美味すぎワロタになりました。

早速誠心誠意食っていく


大きなトラブルこそなかったものの、細かな失敗はちょいちょい……、でも…… 可愛えな…… 自分で作った料理ってのは……。慈しみを炸裂させつつ、食べます。

笑っちゃうくらい美味~~~い!!!!!

正直なところ、バンズも簡易レシピだったのかかなり固めに焼き上がっちゃったし、パティは味付け勘すぎて濃かったし、もちろんお金かけたわりに、店のような味なんて出るわけないんですが、自分で作った飯って、美味いですよね。フライドポテトも、本当に素朴な味で最高です。それこそバーガーに塗ったソースがべらぼうに美味いので、ポテトに塗っても美味しかった! 妹が写真撮ってくれたんですが、絵に描いたような驚きフェイスを湛えたわたしが写っていました。ハンバーガーを食う人間はね、みな腹の底から笑うんです。反省点も多いけど、出発点にしては上出来!!!

ピクルスも、店のピクルスらしい味は出せなかったけど、め~~~っちゃ美味かったです! ちなみにピクルスは穀物酢とローリエで煮ました。以前、会社の近所のハンバーガー店で、うずらの卵のピクルスが出てきてビックリしたから、きゅうり以外も漬けたいな……。

みんなも好きなごはんを自力で作ってみよう!

この日はなぜかハンバーガー作りながら合間で別なことしてたりしてて、正直もうちょっと落ち着いて作ったらもっと上手くやれたのかな~ とも思うんですが、でもやっぱり超楽しかったし、絶対個人的にリベンジします。パティは外国産の合いびき肉に変えて。

個人的な次回への反省点は、
①バンズは、手間のかかるレシピを選ぶ(ふわふわになるように)
②パティは大きめに成形、ツナギも大事
③バンズの表面に塗る溶き卵は端っこまで
の3つです。それ以外はもう完璧だよ、あたしってば。ただ①は結構探求の旅になりそうではありますね。これからの冬は気温低いから発酵しづらいのに……(発酵モードのないオーブン買っちゃった)。

今度は以前会社の焼肉の際に振る舞った、カヌレを凝って作ろうかしら。というわけで、次回作にご期待ください♪

「会社で遊べ」企画に参加しています。

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