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Googleに広告を出すとSEOが上がる、というのは本当か?

「Googleに広告を出すとSEOが上がるの?」とクライアントから聞かれたので、その答えを。

答えは「NO」。

広告を出した結果、そのサイトのSEO順位が上がる、ということはない。

Googleのビジネスを理解していれば当然といえば当然なのだが、クライアントからもなんだかんだで(一縷の望みを求めて)聞かれることが多いのでその理由を記事にする。

Googleのビジネスのほとんどは広告収入

「NO」である理由の一番大きなところは、Googleのビジネスモデルによる。

Googleのビジネスは広告収入がほとんど。以下の記事によると2017年時点では86%。(検索結果での広告がすべてではないが)

diamond.jp

広告枠を提供する(販売する)ビジネスをしているということは、基本的にその”サイトを見ている人”の多さがその広告価値を生み出す。

テレビ番組であればCMを深夜枠よりもゴールデンタイムに放送する場合の方が圧倒的に高い費用がかかることと同じである。

Googleの場合、”サイトを見ている人”=”Google検索を使っている人”である。

少し雑な言い方だが、Google検索をする人が増えれば増えるほど、Googleは儲かると言える。

Googleのビジネスの根幹を理解しよう

ではGoogleが”Google検索を使っている人”を増やすために何をしているのか。

これは、Googleの企業理念にもなっているほどの内容である。

www.google.com

Googleは検索結果をよりよくすることで、そのユーザーを増やそうとしている。

上記の「Googleが掲げる 10 の事実 」のページの1.、2.にもそのような記載がある。

“よりよくする”の定義に正解はないため、常にそれを更新していくのがGoogleの使命でもある。

ネットの黎明期を経験している方にはイメージがつきやすいかもしれないが、その当時、検索エンジンはGoogle、Yahoo!以外にもたくさんあった。

しかし、今はほぼGoogle、Yahoo!のみと言っていいほどになっているのは、Googleの検索が”よかった”とユーザーが感じて繰り返し使い、そのベースを元にGoogleがビジネスをし、継続できた結果である。(Yahoo!も名前こそYahoo!だが、現在はGoogleの検索エンジンを採用している

この検索エンジンは使える、役立つと思われることで、ユーザーは再度その検索エンジンを使い、それが”Google検索を使っている人”を増やし、結果的にはGoogleの広告収入を増やすことに繋がるのだ。

Googleも検索結果の順位を買えることを公式に否定している

実はGoogleのウェブサイトでも検索結果の枠(いわゆるSEOの枠)は、販売していない、と明記されたページがある。(おそらくほとんどの人は見たことがないと思うが)

www.google.com

Googleのウェブマスターオフィスアワーなどを担当している、検索のエヴァンジェリストである金谷さんのTwitterでも、このように上記ページが紹介されている。

でも、本当にそうなのか?

上記のようなもっともらしい理由を並べても、結局都合のいい説明をつけているだけでは?と思う方もいるはずだ。(上で紹介した金谷さんのTweetにもそういう内容の返信がある)

では実際、Googleの誰かがどこかの企業に検索順位を販売、もしくは広告を出している企業を優遇していたらどうなるだろうか?

その企業のページが検索ニーズに合ってない内容であっても検索結果で上位に表示されることになる。

検索ユーザーはその企業のしょぼいページを見る、そして不満足になり、次のサイトへ移る。

その結果、検索エンジン(Google)へのちょっとした不満がたまっていく。

これを繰り返すことで、Google検索を使わなくなっていき、Googleのビジネスがたちゆかなくなるはずだ、というのがひとつ。

ただ、現在は検索エンジンが寡占化しているので、Google以外に移りようがないかもしれない。 

その場合、Googleの社員さんのことを考えてみよう。

理念として上述のようなことを掲げていて、その理念に共感した人が集まっている企業である。かつ、そのみなさんは超優秀なので、転職しようと思えばさっさと転職できるスキルがある。

自分たちが「よりよい検索エンジンを!」と毎日汗水たらして働いているのに、それと関係なくGoogleの一部の人が検索結果を売っているとわかったら、社員さんがどのような動きをするだろうか。

辞めるに決まっている。

方針が違えば、こういうことが起こる会社であるし、そういう社員のみなさんである。

japan.cnet.com

ことの大小は比べられないが、会社の根幹である部分に不正が発覚したら、それは一大事だろう。

それこそ、よりよい検索結果を作れる状況ではなくなるはずだ。

なので、Googleにとって検索結果が健全であることはビジネスに直結する最重要課題でもあるのだ。

検索結果の販売、広告クライアントの優遇など言語道断。

やった時点でGoogleは崩壊するのだ。

この理念をGoogleが守り続けていけるか、いちGoogleユーザーとして見守っていきたい。(他人事ながら応援してます)

※余談

記事を書いていて感じたことだが、このようなプラットフォーム側の理念の強さに応じて、そのビジネスは大きくなっていくのかもしれない。

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