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急にサイトへSEOからのアクセスが伸びたとき、その理由を特定する方法
「急にサイトへSEOからのアクセスが伸びた!」ということはウェブ担当者なら誰しもが一度は経験するはずだ。
※経験したことがない場合、弊社とともにがんばりましょう笑
そんなときに「あ、あれの影響でアクセスが上がったんだな」と想像がつく範囲の動きであればよいが、意外と「何で急にこんなにアクセスが?」ということもあるのではなかろうかと。
※本来は想定内の動きであっても、その詳細を調べた方がいいことの方が大多数である(「なぜ」を深堀りすれば今後のための経験値もたまっていく)
そんなときのために、アクセスが上がった理由を特定するのに、どのようなステップで、どのようなツールを使えばよいかをご紹介しよう。
以下、最低限Google AnalyticsとSearch Consoleの設定をしてあるという前提で進める。
※設定してない!という方は今すぐ導入することをおすすめしたい
①まずどのページのアクセスが伸びたのかを知る
「サイトのアクセスが伸びた!」と言ってもサイト全体的にアクセスが急に伸びるというようなことは割とまれ(Googleのアルゴリズムアップデートなどの例外的なこと)で、どこか特定の1ページのアクセスが爆発しているということがほとんど。
そのため、まずGoogle Analyticsを使って、アクセスが伸びたページを特定しよう。
※Google Analyticsに慣れている方であればここは当然の内容だ
手順としては
Google Analyticsで、
「行動」⇒「サイトコンテンツ」⇒「すべてのページ」
を確認する。
もし特定の日だけアクセスが上がったのであれば、日付もその1日のみに設定する。
すると、どのページのアクセスが伸びたのか?がわかる。
②そのページのアクセスがなぜ伸びたのか?を特定する
次にしておきたいのは、「なぜそのページのアクセスが伸びたのか?」という部分を特定すること。
①で「このページが伸びたのか~、へ~なるほど~」で終わってしまうと、あまり学びがありません。再現性を持たせて今後の記事に活かせるように「なぜ」を深掘っていこう。
特定するためにすることは以下。(だいたい上から順に確認していけばいいのではないかと)
②-1.マスメディアへの露出がなかったか確認する
「マスメディアへの露出」というと、急にあなたのサイトの1ページがメディアに取り上げられるわけがない、と思われるはず。その通り!
ただし、サイトの記事に関連する情報がメディアで取り上げられるだけでも、大きなアクセス増になることがある。
例えば、有名な芸能人が結婚したとする。
その日にその芸能人の名前での検索数が一気に伸びるのは容易に想像がつくはず。
そのときに検索した人が目にするのがあなたの芸能人情報紹介サイトかもしれないのだ。(余談だが、芸能人情報紹介サイトはくだらないまとめサイトが死ぬほどあり、うんざりする。。)
意外と、どのマスメディアで取り上げられたかを特定するのもなかなか大変だが、マスの動きを追うのに意外と便利なのがtwitter。
twitterでそのワードを検索すれば、つぶやいている人が必ず見つかるはずだ。
つぶやきの中にテレビやラジオの番組名、新聞の紙面の写真やウェブのURL、ハッシュタグなど、いろいろな情報がころがっている。
Yahoo!のリアルタイム検索なら、twitterのアカウントへログインしなくても検索が可能。
twitterなので偏りはあるが、その話題が世間にどう捉えられているのかも参考になるかもしれない。
②-2.ページのSEOでの検索順位が上がってないか確認する
これはマスへの露出がないときに確認すべきことで、かつ、ある程度の検索数があるワードで記事を作っている場合だ。
特定のワードのSEOでの検索順位が、今まで50位でほとんどアクセスがなかったのに、その日から急に1位になっているかもしれない。
検索数の多い、いわゆるビッグワードであれば、1位でなくても多くのアクセスがあるだろう。
順位については、手動で検索して順位を確認することも可能ですが、SEOの検索順位チェックツールGRCを使っていれば前後の順位の変動も追えるのでラクだ。
ミニマムだと年間で5,000円程度から使用できるので、いちいち検索して記録する手間を考えればお安いもの。(GRCのまわしものではないのであしからず笑、普通にいちユーザーとしてお世話になっているので)
②-3.季節要因を考慮に入れる
マスメディアにも露出していない、検索順位にも変化がない、となれば季節要因も考えてみよう。
例えば「バレンタインチョコ」というワードはいつ検索しますか?2月でのはずだ。(早い方は1月か?)
②-2.で調べた検索順位が例えば10位で、アクセスが上がる前の順位と変わっていなくとも、記事に関連するワードの検索数自体が増えることでアクセスは上がる。
この季節要因を考えるのに有効なのがGoogleトレンドだ。
記事に関連するワードを入力してみよう。
期間を変えれば1年間での変化を見ることができる。今の季節がその記事のワードの検索数のピークかもしれない。
今年検索が伸びたのであれば、来年も伸びる可能性が高いはず。そこに向けて仕込む、というのも一手であり重要な手だ。
googleトレンドで期間の設定を5年に伸ばせば、そのワードの検索数が増えているのか(もちろんイコールではないが、市場が大きくなっているのか)もわかるだろう。
②-4.具体的に検索されたワードを特定する
これはGoogleのSearch Consoleを使うので、アクセスが伸びた日から3日目以降でないと確認ができないが、詳細を知るためにはとても役に立つ。
※Search Consoleのデータは3日後以降でないと反映されない
特定の1ページへのアクセスが伸びたことがわかっているはずなので、Search Consoleの使い方も少し工夫しよう。
手順としては以下。
Search Consoleを開き、
①左サイドメニューの「検索パフォーマンス」をクリック
↓
②日付を特定のアクセスが伸びた日付に設定(「カスタム」で詳細な日付を設定できる)
↓
③右側中段の「ページ」タブをクリック
さらに、表示されるURLの一覧の中から、データを取得したいページのURLをクリック
※この時点で「ページ」のタブでデータを見たいURLが1行だけ表示されている状態になる
↓
④そのまま「ページ」タブの左にある「クエリ」のタブをクリックすると、そのURLがどのようなキーワードで検索されたかのデータが表示される。
そのページはどんなワードで検索されていたか?
そのワードに関する情報は記事の中に入っていたか?
追加するべき情報はないか?
別の記事を追加で作成する方がよいか?
など、読み取れる情報から施策をいろいろと出すことができる。
②-5.Botによるアクセス。。。
上記のいずれでもないとなるといよいよ残念な結果でもあるのだが、Bot(いわゆるロボットがスパム的にアクセスしているだけ)という可能性を疑う。
Googleも進化していて、Botによるアクセスをかなり除外してくれるようになってきているが、まだたまにBotによるアクセスっぽいものを見かる。
Botからのアクセスは海外からのアクセスである可能性が高いため、①の手順で説明したようにGoogle Analyticsで
「行動」⇒「サイトコンテンツ」⇒「すべてのページ」
で、特定のページを選択しクリックする。
特定のURLのみが表示された状態で、ページ中段にある
「セカンダリディメンション」⇒「ユーザー」⇒「ISO国コード」
を選択してみよう。
その記事にどの国からアクセスが来ているかわかる。
変な国からのアクセスではないだろうか?
まあここで海外からの本物のアクセスが増えている!!!なんてうれしいこともあるかもしれないが、あなたのサイトの場合はどうだっただろうか?
上記のようなことを一通り調べれば、だいたいのことはどれかにあてはまるのではないだろうか。
これに限らず「なぜ?」と疑問を持つことはすべての仕事において大事なので、その練習としてもやってみるといいはずだ。