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苦手なことに取り組む時「とにかくやれ!」が効果的な理由 ※超体育会系

苦手なことに取り組む時「とにかくやれ!」が効果的な理由 ※超体育会系

新人教育、社長がちょっとやってみた

12年目にして部長が一新された今期。各部署とも良くも悪くも右往左往の忙しさだ。そんな中、映画パブリシティ(宣伝)チームには新人が入ってきた。新人育成は会社の重要事項であるが、現在進行形の仕事も同様に大切なこと。こんな僕でも助けになればと思うのだが、最前線に出て現場を仕切れるほど甘くはない。なので、最重要事項である新人育成の一助を買って出ることにした。

映画のパブリシティで重要なミッションとして、マスコミへの電話での売り込みがある。が、最近、ここに取り組めない若い人たちが多い。
「こちらから電話していいものか…」
「先方にも都合があると思って…」

つまり電話が苦手なのだ。

映画が大好き! 映画の知識が豊富! で弊社に入ってくる人が多いのはありがたいことだが、この“電話苦手”が、なかなか乗り越えられない壁になっている。
しかし、マスコミへ作品を売り込まない限り、映画宣伝の仕事自体が成り立たないのだから、乗り越えてもらうしかないのも事実。

今回入った新人さんもご多分に漏れず。電話に馴れてもらうために、自分がほかのことで実践している方法を、苦手電話克服に置き換えて伝えてみた。

理路整然と説明し、納得してから行動してもらう

“体育会系”とは…とにかくやれ! だ。
「とにかくやれ!」「いいからやれ!」「四の五いわずにやれ!」で、スタッフに有無を言わせず、行動を指示する。
※僕も若いときはこのやり方が嫌いで、なんでやらないかんねん!と上司や先輩から命令を受けるときに(心の奥で)叫んでいた。

一方、“文系”とは、行動に対しての理由を説明して、指示を受ける側にもしっかり納得してもらってから動いてもらう。

文言を見ていると、後者“文系”の方が理路整然としていて、良さげに聞こえるのだが、一概にそうとも言えないのが難しいところ。
この2タイプ、それぞれにメリットデメリットがある。

最初に“文系”のメリットデメリットを説明する。メリットは行動に移すとき、納得度が高いので、やる気・モチベーションにつながりやすい。
し・か・し、そんな初めてのチャレンジなのだから簡単にうまく事が運ぶはずはない。すぐに成果につながらなかったり、失敗をしたりすると、

ん? なぜ? どうすれば??? と、アレコレ考え始めるのだ。

そもそもの納得度の高さも、頭で理解している(だけ)なので、いろいろネットでうまくいく方法をリサーチし始めたり、挙句の果てに行動自体に、意味があるのか? みたいな感じで考え込んでしまう。
そうなると、どんどん行動が鈍化し、最終的には動けなくなってしまう始末。

何はともあれやれ! は意外と使える(けど)

では、“体育会系”のメリットデメリット。

メリットはズバリ、行動力と感覚値が養えること。
※この時、大事なのは大量に行動すること。

理由はともあれ、嫌々でも、上司が怖いので、でも、何はともあれやらなきゃいけないので、行動に移す。それも大量に。
そうすると、なんとなく上手くいくとき、上手くいかないときが感覚でわかってくる。感覚で分かってくると、少し楽しくなってきて、上手くいかないときにこういう要素を加えると上手くいくのじゃないかと勝手に検証し始めたりするとシメたもの。勘どころを掴むとドンドン上手くなったりする。

こういう書き方をすると逆に良いことずくめのように思えるが、当然、デメリットもある。まず、感覚値の話なので、個人に依存する。つまり、横展開させにくい。うまくいった方法論を他の人に伝えにくいのだ。

「相手がノってきたら畳みかければいい」「元気よく返事すればうまくいく」といった具体的とは到底言えない感覚でしか説明できないので、仕組みにしにくいのだ。

そのうえ、習得の速度に個人差があるので、勘どころを掴む人掴めない人が出てくる。掴めない人はただ、ただ焦ったりするだろうけど、逆に言うと時間をかければ誰でもある程度は出来るようになる(あ、メリットだ)。

文系と体育会系のハイブリッドが正解

なので、僕自身の体験談として、何か技術を体得するときには、“体育会系”の行動を、“文系”的に納得してからやるようにしている、と新人さんに説明して取り組んでもらっている。

つまり「とりあえずやる!」を納得してから行動するのだ。それも大量に!

苦手な電話も同じアプローチで取り組めるかな? と。

約2ヵ月ほど毎日、大量行動のミッションを課し取り組んでもらっているが、上手くいっている部分もあれば、上手くいかない部分もある。

上手くいっていない部分は、行動自体に理由なくやっているので、他の(理由がある)業務が入ってきたりすると、優先順位が著しく下がり、後回しになりがち。
※現場の先輩たちにしたら、そんな急ぎでない電話している暇があったら、こっちの業務を早く!な感じだろうし。

上手くいっている部分は、まぁ普通レベルの電話は出来るようになったこと。

3ヵ月目突入するにあたり、アドバイスしたことは「意味を考えたり、どうすればうまくいくだろうとか考えると、“文系”脳になって行動が鈍化するから、行動するときは何も考えずにアホになりや!」

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