先日、クライアントの先生とお話をしていて、非常におもしろい話をお聞きしました。

それは次のような内容です。

「先生のブログの写真に幽霊のようなものが写っていますよ」

その医院さんのホームページのブログには100記事以上の記事があるのですが、患者さんがその中のひとつの記事に入っている、とある写真を送ってきたそうです。

「この写真、○○先生の横に幽霊のようなものが写ってますよ」

という言葉とともに。。

その話を初めて聞いたとき、「怖すぎる。。」（わたくしは幽霊系の話が完全にダメなのです笑）と思ったのですが、送られてきた写真は、治療が終わった患者さんをお招きして会食をしたときの集合写真でした。

印象深い写真でしたし、その会食には偶然わたくしも同席していたため、「ああ、あのときの写真か」という風にわかるものでした。

写真をよ～～～く見ると・・・

でもそれと同時に「あの写真のどこにそんなものが、、？」とも思いました。
会食をしたのは見晴らしのよいとても素敵な空間で、幽霊のような要素は何ひとつないと言っていい場所でした。

「そんなの嘘でしょ（怯え）」と思いながら、クライアントの先生の携帯で、送られてきた写真を恐る恐るよ～～～く見ました。

すると、本当に幽霊が！！！

というのはもちろん嘘で（よかったです。。）、偶然、先生と患者さんの間に先生のお子さんがひょっこり顔を出して、うっすら、すごく小さく写り込んでいたのです！！！

それを患者さんは「幽霊のようなものが」と思われたようなのです。

患者さんはどれほど細かいところまでブログを見ているか

このお話をお聞きして、クライアントの先生とともに思わず大爆笑してしまったのですが、それに加えて「患者さんはこんなに細かいところまで見てらっしゃるんだね」ということも話しました。

写真は集合写真なので、10人以上が写っている、遠目からのものです。

その中で、先生と患者さんの間にすごく小さく写り込んだ先生のお子さんを見つけ出したわけです。

ブログをざっと読んだ程度なら、そんなところには気づかないでしょう。

写真を拡大して見ない限り気づかないレベルですし、実際、クライアントの先生もわたくしも言われるまでまったく気づいていませんでした。

ということは、ブログを読んだ患者さんは、写真に写っていた治療後の患者さんの見た目をどれだけ細かく見ようとしていたんだろうか、すごいよね、という話になりました。

写真や文章の細部まで見られている意識を

患者さんはブログの中の一枚の写真をここまで見ているのです。

それほど悩まれて、「この医院の先生は患者さんをどれくらいきれいに治療してくれるのか」というのを写真を拡大してまで確認しようとされています。

『神は細部に宿る』と言いますが、ブログの中の写真1枚にも、患者さんにとっては重要な要素になり得るのです。

「そんな細かいところまで？」と思われるところにも意図を持って、写真や文章を発信できるとよいですね。

実は患者さんはそんな細部を見て、大きく心が動くのかもしれません。