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「最初だからとりあえずやってみよう」と言われる仕事って?
制作の仕事をしていると、案件ごとに性格があるものの、その上流の部分で大きく2つに分かれる。
「新規」と「継続」だ。今回はそのうちの「新規」の話。
新しいことをはじめるということは、新しい市場に出ていくということなわけだ。最近ではブルーオーシャン・レッドオーシャンなんて言い方をするが、誰だって真っ赤なところには出ていきたくはない。とはいえ、新たな場所に何があるか? どんなことが待ち受けているか? 確信を持って始めることなんて稀なことだ。
だから「最初はとりあえずやってみようか?」という、非常に曖昧な、情緒的な言葉が出てくることがある。
もちろん、やってみることは大事なことではある。自ら動き出すことで、変わっていくこともあるだろう。でも、当然そこにはリスクがあり、それを分かった上で推し進めるためのマジックワードの一つが「とりあえずやる」という言葉なのだろう。
では、その「とりあえず」という言葉が外れ、ただの「やる」には、どのタイミングでなるのだろうか。
1ヶ月やってみて、反応があった。
3ヶ月やってみて、売り上げがたった。
半年やってみて、SNSでフォロワーがうん万人になった。
1年やって、売り上げがうん十倍になった。
そんな絵空事のようなことがあればいい。
「とりあえず」1ヶ月やってみても、反応はない。
「とりあえず」3ヶ月やってみても、反応はない。
「とりあえず」半年経ったので、予算を補填した。
「とりあえず」9ヶ月経ったので、新たな施策を打ち出した。
「とりあえず」の1年が経過したけど…。
本来、「新規」の仕事は、その後に「継続」案件になっていくはずだ。
しかし「とりあえず」という言葉がついているうちは決して「継続」案件にはならない。
「とりあえず」を外すために足りないものを足す作業に忙殺されるのではなく、
早く「足りている状態」に持っていくことが大事。
だから「とりあえず」という始め方では、そこにはたどり着けないのではないだろうか。