Blogブログ
オウンドメディアの記事は2,000文字以上の文字量で書くべきですか?
この質問はオウンドメディアを持っているクライアントに必ず一度は聞かれる質問だ。
あるある過ぎて「ああ、また聞かれたな」と思うことも多いが、いわゆるSEO業者の話やSEO関連の本などでも「2,000文字以上書きましょう!」というような内容が伝えられていることが多い。
実際、2,000文字以上書く必要はあるのか?
Google公式のYouTube動画も参照しながらご紹介しよう。
こちらの動画の中に
「ページ内テキストは最低何文字以上が推奨か?」
「ページ内テキストのボリュームに関する傾向」
という質問が続けてされているのでご覧いただきたい。
(動画全体は長いが、クリックすれば上記の質問のところから再生される。該当箇所は4分程度)
Googleの中の人が語る、記事中の適切な文字量
※ちなみにこの動画はGoogleの公式の月一回開催されている「ウェブマスターオフィスアワー」のもので、担当の方はGoogle内部の方だ。(一見チャラそうに見えるが笑、いくつか動画をご覧いただくと、Googleの中の人だな、と納得がいくはず)
参考までにおふたりのtwitterはこちら。(フォローしておくと、検索アルゴリズムのアップデートなど、その界隈の情報がいち早く手に入るのでおすすめだ)
さて、動画をご覧いただけただろうか?
結論として、この動画の説明にもあるように、適切な文字量というのはない!
動画中にも
以前は8,000文字でしたが今は5,000文字でしょうか?
というような質問例もあるが、そういったことは全然ない(何文字でもいい)と。
その記事に必要であると思う文章量で書く、というのが大事だ。
補足の説明でも
「(SEO業者などが)文字量が○○文字以上がいい!」というのは、検索結果で上位表示している記事の文字数を分析して割り出しているんだと思いますが、上位表示されている記事の文字数の平均は検索キーワードによってさまざまなはず。(なので一概に適切な文字量はこうです、とは言えない)
加えて、
もし万が一、文字量だけで順位が上がってしまうとしたら、ユーザーにとってその記事は必ずしも有効ではない情報である可能性が高い。
そのため、文字量だけで判断してしまっているGoogleのアルゴリズム自体がダメなので、それを変更していく方向に動くはず。
と、おっしゃっている。
Googleの検索アルゴリズム(検索順位決定の指標)は、そんなに単純に順位を算出してるわけじゃないよということ。もっといろいろな要素を加味しているよと。
なので、「○○文字が推奨!」という業者は信用しないようにしたい。
長く書いた方がそれっぽい情報が入って(正確に言うと入りやすくなって)、SEOで上がりやすい、というざっくりした考えでそれを言っているだけだ。
本当にクライアントのことを考えて言うなら、無駄な文字は書いてもらわなくてよいはず。逆に大事な情報を削る必要もないはずだ。
無駄に文字を増やした記事を読んだときの虚無感。。
あとは記事を読む人側に立った方がいいだろう。
最近は無駄に文字数を増やしているまとめサイトも散見される。(文字数を増やせばいい!と勘違いしている人たちだ)
また、場合によってはそれらのサイトの記事が上位表示されていることもあるため、記事を作る側としても「記事は長い方がいいのかな?」と思いがちだ。
ただし、そういう無駄に文字数を増やしていある記事を読んで、そのサイトのことを好きになったことがあるだろうか?
もし仮に記事が上位表示ができて一度読んでもらえたとしても、いいサイトだなとは思ってもらえないはずだ。(少なくとも自分は思わない。)
あなたのサイトはSEOでアクセスを集めるだけが目的ではないはず。
サイトを見てくれたユーザーに適切な量の情報を提供できるように記事を書くべきだ。
冗長な文章を書くことは、質問したこととは全く違う不要な情報をひたすら語ってくるKYな接客をしているようなものだ。(KYは死語だろうか。。)
リアルの接客でやらないことは、ウェブでもやらない、という単純な話のように思う。