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GA4のユーザーエクスプローラを使ってコンバージョンを分析する方法と設定
ユニバーサルアナリティクスでもコンバージョンしたユーザーを分析するのにユーザーエクスプローラを使っていた、という方は多いと思います。
コンバージョンしたユーザーひとりひとりのページ遷移(行動)を追えるというのはとても魅力的ですよね。(ウェブに詳しくない方にこのことを話すときにはほぼ100%怯えられますが。。)
さて、そんなユーザーエクスプローラはGA4でも使えます。が、少し注意が必要なのでその部分も含めてご紹介します。
ユーザーエクスプローラでコンバージョンを分析する手順
GA4を開き、左メニューの「ホーム」の下の「探索」をクリック。
「データ探索」の画面が表示されるので、初めてユーザーエクスプローラを使用する場合「空白」をクリックして進みます。
「変数」「タブの設定」というメニューが並んで出てきますが、「タブの設定」の中の「手法」という項目の中から「ユーザーエクスプローラ」を選択します。
この状態ですと、ひとりひとりのユーザーが「アプリインスタンスID」というID名になって表示されているだけです。
やみくもに個別のユーザーを分析していっても意味がないので、ここからコンバージョンしたユーザーに絞り込んでいきます。
レポートを右にずらしていくと、「コンバージョン」という列が表示されます。この項目をクリックして、コンバージョンが発生したユーザーを上に表示させましょう。
コンバージョンが発生している(1以上の数字が出ている)ユーザー(このレポート内ではアプリインスタンスIDの列の青字の部分)をクリックします。
すると、レポート内に新しいタブが開かれ、ひとりのユーザーのデータがイベント単位で表示されます。
これでコンバージョンユーザーのページ遷移を見ていくことができます。
最初からページURLやタイトルを取得できないことに注意!
あとはユニバーサルアナリティクスと同じように・・・といきたいのですが違います。
ユニバーサルアナリティクスのユーザーエクスプローラの場合、上述したような画面まで進むとユーザーの閲覧したページのURLなどを確認することができます。
が、GA4の場合は注意です。設定をしておかないとページURLを取得してくれません。
例えば「page_view」のイベントの詳細として、URLやページタイトルを知りたいと思ってクリックしてもデータが表示されないのです。(自分も初めてこれを知ったときは「え?バグかな?」と思ったくらいです)
これを取得するには、イベントパラメータをカスタムディメンションとして登録しておかなくてはいけません。(このあたりで「は?」と思われた方、自分もここで「?」が多々出たので大丈夫です)
具体例としては、ページのURLを取得したい場合、カスタムディメンションにイベントパラメータの「page_location」を登録する必要があり、ページのタイトルを取得したい場合、カスタムディメンションに「page_title」を登録する必要があります。
データ取得のため、カスタムディメンションにイベントパラメータを登録しましょう
例として、イベントパラメータのpage_referrer(該当ページの前のページのURLを取得できます)を設定してみましょう。
GA4の管理画面の一番左のメニューから、下部の「管理」をクリック。
ページ中央部にある「プロパティ」の中の「カスタム定義」をクリックし、さらに「カスタムディメンションを作成」をクリックすると、右側にポップアップで「新しいカスタムディメンション」の表示が出てきます。
ここで、page_referrerを設定したい場合、
ディメンション名:page_referrer ※任意で決めていい項目ですが、イベントパラメータと同じものを設定している方が多いです(レポートで表示されるので、日本語にしてもわかりやすいかと)
範囲:イベント
イベントパラメータ:page_referrer
を入力します。
入力するとこんな感じですね。
この状態で右上の保存を押します。
すると、この設定をした後のユーザーについては、イベントパラメータの欄でpage_referrerのデータを取得できるようになります。設定する前のユーザーを遡ってデータを取得することはできないため項目は表示されますがデータは「not set」の表示になります。
また、少し話がそれますがユーザーエクスプローラを使ううえで最低限どのサイトでも必ず設定しておきたい、というカスタムディメンションは
page_location ※ページのURLを取得してくれる
page_title ※ページタイトルを取得してくれる
page_referrer ※対象ページの前のページを取得してくれる、TOPから問い合わせに来た場合TOPを、Google検索からTOPに来た場合Googleを表示
ga_session_number ※ユーザーの何回目のセッションか(訪問回数)
あたりではないでしょうか。
※これはサイトによって異なるので、本当に必要最低限という感じです
※他の項目の設定も上述のpage_referrerの例と同じように進めていけば問題ないです
カスタムディメンションを設定しても、イベントをひとつひとつクリックしていかないとページURLなどを確認できない
上記の設定をして、GA4でもユーザーエクスプローラがユニバーサルアナリティクスっぽく使える!という状態になってもまだ落とし穴というか手間がかかる部分があります涙
ユニバーサルアナリティクスを使っていた方はユーザーエクスプローラで「すべて展開」をクリックすればURLを一覧で見られてユーザーのページ遷移を見られたと思いますが、GA4の場合そうはいきません。(何とかしてくれGoogleさんよ。。)
ユニバーサルアナリティクスのときはすべて展開してキャプチャなどしておけばクライアントなどとの共有も簡単だったんですけどね。。
ここは改良に期待、というところでしょうか。使う人も多い機能だと思うので、この使いにくさはさすがにGoogle側も気づいてると思うんですが。
もし今のGA4の中でもよりスムーズな見方がありましたらぜひご教示いただきたい次第です、、!