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【第6回】FRAT#1 の参加レポート
つばさです。FRAT#1のレポートもそろそろ佳境。これまでも「紙」にこだわったり、ひと工夫もふた工夫もある文具を見て回ってきました。
…ということで、5つ目の気になったブースは、創業100年の老舗製本会社から生まれた、こだわりのノートブランドさんをご紹介します。
国宝堂(株式会社国宝社)さん
http://www.kokuhosha.co.jp/edokore.html
国宝社さんには、日本の伝統的な製本法「和綴じ」を受け継ぐ職人さんがいらっしゃいます。和綴じについては、はこちらの動画をご覧ください。
そんな伝統的な技が活かされたアイテムがこちらです。
現代の大福帳
前回の「ノウト」さんも単語帳にも使われていた耐洗紙(クリーニングタグ向けの紙)と和綴じの技術を合わせて生まれたのが、この「現代の大福帳」。それは、江戸時代の商人(あきんど)が「命より大事にした」という売上帳簿です。濡れても平気なタフな紙と、ひと針ひと針丁寧に縫い上げられた技、まさに新旧の技術の結晶的ノート。こちらはクラウドファンディングにより商品化が実現したそうです。いや~~~~ドン! と書かれた「大福帳」「大黒帳」の文字シビれますね~。
カラーマニアさんのためのノート
なんでも同じ色のものを揃えたい! そんなカラーマニア(?)向けに企画されたこちらのノートは、カバーも帯も表紙も紙のドット線、ノートの切り口まですべて同じ一色に統一されています。切り口まで同じ色はアツすぎますわ!!!
あれ? ノートなのに「カバーも?帯も?」って思いません? そこは「製本マニア」な国宝堂さんのこだわり、職人気質の証ですよね。でも、そのカバーと帯も(写真では伝えきれないのが申し訳ないくらい)発色が良いんです! 全5色、書いて良し飾って良しな逸品です。
ななめノート
3冊セットのノートなんですけど、なぜか1冊ずつ天辺が異なる角度でナナメにカットされています。これもオシャレなのはもちろん、(紙に上下はないので)逆さに立てかけると…。
わかります? 少しずつ手前へ飛び出すように置けたりもして、特に使いたいノートがすぐ取り出せたりもするんですよ。これはかなり面白いアイデア!
国宝堂さんは、一冊一冊の特徴を本当に丁寧に説明して下さって、ノートへのこだわりや想いと「ものづくりの楽しさ」まで伝わってくるような、そんな温度感をお持ちの方々でした。「どれも欲しいから、何か書くことを考えなきゃ」と、そんな気持ちにさせられました。ほかにも製本、紙への情熱(愛?)に溢れた展示などもあったのですが、ぜひ機会あったら改めて紹介したいものでございます…。
さて、次回はそろそろFRAT #1レポートの総括を…と思います~。