Blog

5年愛用のsotキーケースを「渋谷キャットストリート展」でメンテナンス!その後に訪れた心境の変化とは?

5年愛用のsotキーケースを「渋谷キャットストリート展」でメンテナンス!その後に訪れた心境の変化とは?

私は昔から物を大事にするタイプで、特に気に入ったものは、少しボロボロになってもずっと使い続けてしまう傾向があります。先日紹介した「どんな時も、一緒にいてくれる鞄|PORTER / TANKER」もその一つで、すでに10年使い込んでクタクタに。

それが「自分だけのモノ」になる過程を見守るのが好きなんです。

そんな私が5年前にプレゼントしてもらったsotのプエブロレザーキーケース。プエブロレザーは、手入れをしなくても経年変化を楽しめる特徴があるので、特にケアをしないけれども大切に使い続けていました。

5年前にプレゼントで貰った時の写真。昔のiPhoneからたまたま発見
5年間使用したキーケースは茶色からダークブラウンに!

5年前にプレゼントしてもらった当初のキーケースは、鮮やかな茶色で、手触りもまだ硬さが残っていたのを覚えています。しかし、今ではすっかり深い色に変わり、柔らかさも増して、まるで別物のよう。妻には「真っ黒の財布どこで買ったの?」と言われました (;﹏;)涙

ある日、友人がInstagramに「新しい革財布を買った!」という投稿をしているのを見た時、ふと5年前の新品の輝きを思い出しました。「あの頃のキーケースも、こんなふうにピカピカだったんだよな…」と懐かしさが込み上げてきたんです。

「このまま使い続けるだけじゃなく、一度メンテナンスしてみたらどうなるだろう?」

自分で磨くことも考えましたが、どうせなら専門店でしっかりとケアしてもらいたい。そこでネットで調べてみたところ、なんとsotでは無料でメンテナンス(クリーニング、クリーム塗布、防水スプレー)をしてもらえるとのこと。太っ腹すぎる!

プレゼントで貰ったキーケースでも対応してもらえるのか少し不安でしたが「ダメもとで行ってみよう」と思い立ち、今年リニューアルされたばかりのsot唯一の路面店、渋谷 キャットストリート店へ足を運ぶことにしました。

sot 渋谷 キャットストリート店でメンテナンス・ケアを

革のいい匂いとsotのロゴでもあるツバメが迎えてくれる店内に足を踏み入れた瞬間、「自分のキーケースが5年前の姿に戻るかもしれない」という期待と、「でも、今までメンテナンスなんてしてこなかったし、大丈夫かな…」という少しの不安。そんな気持ちで、メンテナンスをお願いすることに。

ただ、実はお店に入ってすぐにメンテナンスをお願いしたわけではありません。革製品がずらりと並ぶ店内で、5分ほど「どんな革を使っているのかな?」と、いかにも革好きな雰囲気を出しつつ商品を眺めていました(笑)。そして、他のお客さんがいなくなるのを見計らい、ようやくスタッフに声をかけました。最初はたわいもない話をしながら「そういえば、HPを見てメンテナンスのことを知って…」と、ちょっと回りくどくメンテナンスをお願いしました。

自分が使っているキーケースも発見!ただ同じ色がない…

今回対応してくださったのは笑顔が素敵な店長の海川(うみかわ)さん。

店長の海川さん(右側)とパシャリ
まずは表面のほこりなどを落とします。

革の表面をブラッシングしながら、「いい感じに育ってますね!」と笑顔で言ってくれた瞬間、少しホッとしました。また「そうか、育っているんだな」と改めて感じました。

革の汚れを丁寧にクレンジングしてもらった後、乾かす時間が必要とのこと。その間、自然と会話が弾みました。

海川さんとsotの歴史

海川さんからは、sotのブランドについて、そしてその20年にわたる歴史やこだわりについて話を聞くことができました。

海川さんは幼少の頃からsotに囲まれて育ったそうなんです。父親がsotを運営する海川商事の社長ということもあり、自然とsotの製品に触れる機会が多かったとのこと。「子供の頃から見てきたsotの製品を、今自分が店長として扱っているなんて、考え深いですね」という言葉には、長年の時を経て培われた深い愛情と、ブランドに対する責任感が込められていました。

海川さんはsotのブランドを任されて約7~8年。彼はただの店長ではなく、都内の革工房で一年間の修行を積み、革に対する知識や技術を磨いてから現場に立っているのです。実際に先週も三重の革工房へ革のことを学びに行ってきたのだとか。

高校卒業後は、彼は英語が得意だったことから海外でのワーキングホリデーを経験。現在勤務している渋谷キャットストリート店は、海外のお客様が多く訪れる場所であり、「その時の経験が役に立ってます(笑)」と楽しそうに語っていました。

日本製、職人の魂が宿るモノづくり

sotが日本製にこだわり、職人を大切にする理由もお聞きできました。「日本には、革を扱う職人の高い技術と長い伝統が根付いています。私たちの製品はその技術によって支えられているんです」と、日本の伝統、革の技術への深い敬意から来ているそうです。

「海外生産ならコストは抑えられるかもしれません。しかし、sotは、大量生産による効率化よりも、職人の手仕事によって生み出される、唯一無二の価値を重視しています。」と、海川さんは熱く語ってくれました。職人たちとの信頼関係を築き、厳選された素材と技術を追求し続ける。その言葉に、sotの製品に対する揺るぎない信念を感じました。

先週も三重の革工房へ革の勉強に伺ったそうで、職人たちとの繋がりを大切にしながら、日々、モノづくりに対する探求心を深めているとのことでした。

sot公式HPより

また、創業社長のお話もぜひ読んでみてください。

sot公式HPより

海川さんとの会話が進む中、メンテナンスの最終工程に移り、蜜蝋ワックスが塗り込まれていく様子を見ていました。革がしっとりと潤いを取り戻すのを見ながら、これからもこのキーケースと共に歳を重ねていけたらいいなと、しみじみ思いました。メンテナンスが終わった後、手に取ると、革の質感が全く違います…。

その後、海川さんが「せっかくなので、どれだけ革が育っているのか比べてみますか?」と提案してくれました。なんと、在庫切れになっているはずの同じ色、同じ形のキーケースを持ってきてくれたのです。これもまた、店頭での特権ですね。オンラインではわからない細かい表現の違いを実際に見せてもらえるのは貴重な体験です。

新品と私の5年使用したキーケースを並べてみると、改めてその変化にビックリ!

左が5年物、右が新品
上部が5年もので革がクタクタで完全に平らになる!
上部が5年使ったキーケース。金具がこすれて色が剝がれて銀色になっている…私の金具カッコいい…!

新品のキーケースはまだツヤがあり、マットな質感が保たれていますが、私のキーケースは深い色合いと艶が出て、柔らかさが感じられました。革の経年変化が目に見えてわかり、「これが育てた証なんだな」と思わずニヤリとしてしまいました。

「お客さんが嬉しそうで、私も嬉しいです」と笑顔を浮かべながら、私のキーケースの成長を共に喜んでくれました。その瞬間、「あ、これが20年続く秘訣なのかも」と感じました。革製品の魅力はもちろんですが、こうした温かい人とのつながりや、共に喜びを分かち合うことが、ブランドの価値を高めているのかなとも思ったりしました。

最後に、「思い出も一緒に持って帰ってほしい」という海川さんの言葉が印象的でした。

写真も趣味なのもあり、海外からの訪問客も多くなる中、その時の出会いその瞬間を大切にするために、チェキで記念写真を撮るサービスを始めたそうです。

チェキなんて何年ぶりかな…嬉しい!

チェキで撮った記念写真を受け取り、革製品だけでなく、こうした何気ない瞬間や思い出を大切にしていければ、物との付き合い方がもっと豊かになるかもしれないと。

今回のメンテナンスを通じて、革が生き返る様子を目の当たりにして、これからも定期的にメンテナンスに足を運びたいと思いました。

それにしても、メンテナンスって本当にいいなと思いました。店員さんとの会話や、プロの丁寧なケアを受けることで、自然と気分も楽しくなります。革製品が綺麗になるのはもちろん、「次はこれも、あれもメンテしたい!」という気持ちがどんどん膨らんでいくのを感じながら、次に持っていくものを考える時間もまた、楽しみになってる私がいます。

今回お伺いした店舗はこちら!

渋谷 キャットストリート店
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-28-7
ローヤルタウン 1F
Google マップで地図を見る

sot 公式サイトはこちら

【著者プロフィール】
アイナ・イ

部署:ウェブ・コミュニケーションデザイン部
出身:青森
趣味:可愛い絵を描くこと

この記事を推す
LINEで送る
PAGE UP